森山社

吾妻社(滝の坂不動尊)について

創立年不祥ですが、吾妻社の祭神は日本武尊です。尊が東征の途中で、浦賀道として三浦半島を横断する古道筋であった滝の坂の地を通過されたという推察で、これに因んで祠が建立されたといわれています。その後、明治末期の一村一社統合政策によって、明治41年6月23日に森山社に合祀されました。
 山の中腹へ40段程の石段を登ると小さな祠があります。祠内部には、不動明王と日本武尊の石仏が安置されています。祠の右側には井戸があり、「日本武尊が東征の途次、こんこんと霊水が湧き出たる、この地で休憩され、走水から上総国へ向かわれたと伝えられている」という説明書きが立っています。
 滝の坂という名称が伝える通り、かつては霊水が滝のように溢れていた井戸ですが、県道横須賀葉山線の工事に伴って水脈が変化し、水位が下がってしまいました。森山神社の「世計り神事」では、この霊水を汲み上げて持ち帰った水に、麦麹を入れて神殿内に一年間納め、翌年これを検して吉凶を占います。